ケニアの一行が本学を表敬しました(2019年8月30日)

2019年8月30日、TICAD VIIで来日していたケニアの教育関係者一行が京都大学を訪問しました。

同一行は、JICAの支援のもと、日本企業と協力しながらケニアにおけるE-learningやプログラミング授業の普及を目指しています。今回表敬に訪れたのは、Dr. Joshua Kilundo 国立ケニア教育カリキュラム開発研究機構カリキュラムディレクター、Ms. Jacinta L. Akatsa 国立数学科学技術工学教育研修センター所長、Dr. Bakary Diallo アフリカン・バーチャル大学学長の3名でした。同一行はTICAD IIV開催に合わせて来日し、国内の小学校や大学などでオンライン教育やプログラミングの授業を視察しています。

本学からは、学術メディアセンターの小山田耕二教授とアフリカ地域研究資料センターの高田明准教授が表敬に対応しました。小山田教授は、昨年ケニアのナイロビにて、アフリカ初となる情報可視化シンポジウム「Viz Africa」について発表を行いました。同シンポジウムは、ケニアのジョモ・ケニヤッタ農工大学から本学を訪問しに来た研究者と協力して開催され、環境や保健の分野におけるビッグデータの可視化方法を議論するものでした。小山田教授は、アフリカにおけるSTEM教育(科学・技術・工学・数学の教育分野)の偏重に対して、Art(芸術)を加えたSTEAM教育を提唱し、より創造的な思考を促進する教育方法の必要性について語りました。

その後の意見交換では、オンライン教育のあり方について活発に議論されました。アフリカではスマートフォンなどのモバイル端末が急速に普及しており、遠隔教育への活用が求められているほか、STEM教育を通じてアプリ開発を担うエンジニアの育成が急務とされています。高田准教授は、日本でも過疎化・少子化が進む地方において、初等教育の質を維持するためにオンライン教育の導入が模索されているなど、共通の課題に直面している点を指摘しました。

Diallo学長は、今回の表敬が大変有意義であった点を強調し、また機会があれば来学を希望する旨を述べました。

小山田教授の発表

意見交換の様子

記念撮影

 

 

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